皮脂分泌が多い脂性肌は、一見うるおっているように見えても、毛穴詰まりや黒ずみ、ニキビなどの肌トラブルの温床になりやすい状態です。特に夏場やストレスが多い時期は、過剰な皮脂が毛穴を広げ、肌の質感をざらつかせてしまいます。今回は、脂性肌特有の毛穴トラブルとその正しい対処法をご紹介します。
1. 過剰皮脂が毛穴を悩ませるメカニズム
脂性肌では皮脂腺が活発に働き、必要以上に皮脂を分泌します。この皮脂が古い角質や汚れと混ざると角栓となり、毛穴を押し広げる原因に。また、酸化した皮脂は黒ずみや炎症を引き起こし、肌全体の透明感を損ないます。
2. 洗顔は“落としすぎない”が鉄則
- 朝晩2回までの洗顔を守る
- キメ細かい泡でやさしく包み込むように洗う
- クレイや炭などの皮脂吸着成分入り洗顔料を週2〜3回取り入れる
洗いすぎると肌は乾燥を防ごうとして、かえって皮脂分泌を増やすので注意が必要です。
3. 脂性肌こそ「保湿」が必要
皮脂が多くても、水分量は不足しているケースが多いのが脂性肌。水分不足はさらなる皮脂過剰を招くため、油分控えめ・水分重視の保湿を心がけましょう。
- さっぱりタイプの化粧水でたっぷり水分補給
- ヒアルロン酸やセラミドでうるおいをロック
- 乳液やジェルは必要最小限でOK
4. 食生活&生活習慣で皮脂コントロール
- 高GI食品(白米・パン・甘い菓子)や揚げ物は控える
- ビタミンB2・B6(レバー、まぐろ、卵など)を積極的に摂る
- 毎日6〜7時間以上の睡眠と適度な運動でホルモンバランスを整える
内側からのアプローチは、外側のケア以上に長期的な効果を発揮します。
5. 日中の皮脂対策アイテム活用
- 仕上げに収れん化粧水で毛穴を引き締める
- あぶらとり紙で皮脂をやさしくオフ
- 皮脂吸着パウダーで化粧崩れを防ぐ
メイク直しのたびに肌をゴシゴシこするのは厳禁です。